5つの学習パート

① コーヒー販売パート

授業内に Smile F LAOS という学生団体を作り、2014 年に学生たちで製品化したラオス産のフェアトレードコーヒーを、年間を通じて販売していきます。その収益を使って、③の国際協力活動を行います。
学生代表のもと受講生は「製品」「広報」「イベント」「ラオス」「会計」という5つの班のどこかに所属し、毎年、事業計画書を制作し、団体内で承認を得たのち、各班の目標に向けて活動していきます。2 年目受講者である3年生が2年生を主導します。

班構成

受講生はフェアトレードの考え方について学んだあと、焙煎業者を訪問し、焙煎方法を学び、その年の計画について話し合います。使用されるコーヒー豆はラオスの農民協同組合(JCFC)から(株)オルター・トレード・ジャパン(ATJ)が輸入したものです。これを焙煎業者である(株)流通サービスにおいて焙煎・包装してもらい、Smile F LAOS が販売します。12 月下旬にはラオスに渡航し JCFC の生産者を訪問します。授業内では ATJの行うフェアトレード(民衆交易)について、担当者をお呼びして直接講義を受けます。

本授業では、5 月までにその年度のうちに実現したい計画をまとめた「事業計画書」を学生たち自身の手で書きあげる。以下、これまでの事業計画書である。

② フェアトレード影響調査パート

12月末に開催される「ラオス・フェアトレード・スタディツアー」に向けて、後期には毎週、ラオスの歴史や文化、農業、農村経済、家計調査の方法などを学びます。おもに2年生は自分たちが販売してきたコーヒーの生産者に会い、家計調査を通して彼らの生活を知り、帰国後にフェアトレードの家計への影響について検証します。

フェアトレード影響調査

③ 国際協力パート

2年目受講者はコーヒー販売の指揮を執るのと同時に、スタディツアーの経験から発見した現地の課題のなかで自分たちが貢献できそうな分野を話し合いのなかから見出し、次のスタディツアーの際に解決に向けた何らかの活動を行います。この2年間は子どもたちに向けた読書普及促進活動を実施しています。

  • ① 初回ラオス渡航時

    現地での生活を踏まえ、
    解決すべき社会的課題を発見

  • ② 帰国後

    取り組む課題の決定と
    具体的な計画作成

    計画にしたがった
    国内における準備

  • ③ 2回目ラオス渡航時

    計画の実施

④ 体験の言語化パート

さらに2年目受講者は、ラオスでの経験を自分の言葉で語れるようにする「体験の言語化ワークショップ」を受け、学内のイベントや授業でプレゼンテーションします。

  • テーマ設定

    渡航を経た後の自分の変化をふりかえり、テーマをひとつに絞る。

  • テーマの展開

    自分に変化をもたらした現地での出来事と渡航前に自分をふりかえる。

    スライドの作成・練習

  • プレゼンテーション

    学内外の講演や授業内で5分間のプレゼンテーションする。

⑤ 個人調査パート

最後に2年目受講者は、ラオスでの経験のなかから自分が関心をもったテーマについて、2回目渡航時に調査し、報告書にまとめます(年次報告書に採録)。その後、卒業論文に発展させる者もいます。

  • テーマの選択

    初回渡航後に自分の関心にしたがってテーマを選び、リサーチクエスチョンを見出す。

  • 文献調査

    おもに夏季休暇中に文献調査をして中間報告。

    リサーチクエスチョンの再考・調査方法の選択

  • 現地調査

    調査計画にしたがって、現地調査(インタビュー、参与観察、生活史など)。

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