インドネシアフィールドスタディ(8日目) 2019年11月9日

 

シドアルジョでの初日は、早朝からバス、船を乗り継ぎエビの養殖池に向かいました。船で1時間以上川を下りようやく池に着きました。

池は川からすぐのところにあり、その面積は一つ一つが一周100メートルのグラウンド以上の広さくらいあるように見えました。そのまますぐに池の説明がされました。説明途中、ちょうど目の前に海藻のようなものがあり、池の管理者によるとそれは養殖用の海藻ということでした。昨年は全く目にしなかった新たな「商品」に、私自身驚くとともに先生方も同様に驚いていました。海水と淡水が混ざる汽水域に生息する植物で、特に管理をしなくても成長し、利益を得ることが可能なため養殖者の間で流行り始めているそうです。干した状態は、まるで海苔のようでした。もちろん海藻だけではなく、エビの養殖の説明もありました。

エビは水の流れに逆らって、壁沿いに進む習性があるそうです。その習性を利用して、水門近くに「プラヤン」という罠を仕掛けエビを捕らえます。プラヤンは1メートルほどの駕籠で、エビが一度入ったら抜け出せない仕組みになっています。これは伝統的な収穫方法ですが、今回はあえて手づかみでエビを収穫する体験をしました。

養殖池に入ると、泥で足が滑りました。水深は膝程度で、水は濁っているためエビを探すときは手探りです。地面をさするように触りながら、エビの感触があったら素早くつかみます。これがかなり難しく、7人ほど一緒に入りましたが1時間弱で1人1匹捕まえられればいい方でした。手づかみで収穫する苦労を身を持って体験することができました。今回の養殖池見学を通じて、自分たちが普段食べているエビはどのような過程で生産されているのかを理解することででき、日本をインドネシアのつながりを体感するきっかけになりました。

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