インドネシアフィールドスタディ(3日目) 2019年11月4日

 

マナク村での最初の朝は爽快でした。朝日が昇り、鶏の鳴き声で目が覚めます。高床式住居の二階から外を眺めると、牛やヤギが乾季の水田を闊歩しているようなのどかな様子でした。朝食は、ミルクフィッシュの乾物とココナッツを使った伝統料理でした。その伝統料理はパサパサした触感で口内の水分が持っていかれるようだった一方、甘さが控えめで食べやすくおいしかったです。

この日は、まず車で30分ほど走りエビの養殖池に向かいました。途中、スラウェシ島の西海岸を訪れて遠くに見える島を見ながら各島についての説明を受け、海水がエビや魚の養殖池に使用される仕組みについてもよく理解できました。また車に戻る際、養殖池の横に塩田があるのを見つけました。乾季の時期には、養殖池ではなく塩の生産が儲かるようで近年当該地域で流行っているそうです。私たちも塩をなめたり、生産工程をすこし体験したりしました。

午前中の後半では、マナク村の村長に聞き取り調査をしました。村の政治や、行事、決まり事など様々なことを教えていただきました。

午後からは国内調査の班編成に基づいて、村で班ごとに調査を行いました。調査の目的は、現地の人たちの文化を聞き取り調査形式で理解することです。さらにそこから、発見した事実をもとに仮説を立てて調査を探求していきます。そのために事前に質問項目を決め、通訳の現地大学生とともに村人にインタビューをしました。「仕事班」、「ファッション班」、「伝統文化班」、「食文化班」に分かれ、全員が主体的に動き有意義な調査ができました。突然のインタビュー依頼にも快く協力してくれる村人の皆さんに感謝しつつ調査しました。そしてその日のミーティングで調査内容をまとめ、翌日の調査に備えます。

そのほか、モスクでのムスリムの礼拝に参加しイスラム文化を体験しました。日本でもめったにできない貴重な体験でした。また、シャワーがないため野外にて水浴びをしました。学生一同、この水浴び(インドネシア語で「マンディ」)と言います)をとても気に入り、異文化体験を楽しむ様子が見て取れました。

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